食事療法
医療は食事と連動が大切
当院では、医食同源を大切に思っており、管理栄養専門士による食事療法を行っております。 食事を大切にすることで、皆様に健康になって頂ければと思っております。
当院で行っている食事療法をご覧頂き、日常生活に取り入れて頂くことによって地域の皆様により健康になって頂ければと存じております。
食事療法のポイント
1.1日のエネルギー摂取量を守る
エネルギー摂取量が多すぎると、体に負担がかかり、病気もさらに悪化してしまいます。 医師から指示されたエネルギー摂取量の範囲内で食事をしましょう。
1日にとるエネルギー摂取量の目安 |
理想体重(※1)×身体活動量(※2)kcal ※1理想体重=身長(m)×身長(m)×22 ※2軽労働者(デスクワーク中心)25~30kcal、 中労働者(立ち仕事中心)30~35kcal、 重労働者(力仕事中心)35~kcal |
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2.栄養バランスを考える
食品については、特に食べていけないものはありません。適正なエネルギー摂取量の範囲内で栄養バランス(糖質55~60%、脂質20~25%、タンパク質20%前後)のとれた食事をとることが大切です。 特に食物繊維を多く含む野菜などを多く取るようにし、脂分の多い食品は控えましょう。
3.規則正しく食べる
肥満を予防するためにも、1日に必要なエネルギー摂取量を、きちんと3回きまった時間にとり、おやつや間食せず規則正しい食事を心がけましょう。 また、就寝直前の食事はさけるようにしてください。
4.塩分はひかえめに
塩分のとり過ぎは、むくみや血圧の上昇につながります。調味料や、塩分をひかえて薄味にしたり、加工品を減らすように心がけましょう。またおいしく食べるために新鮮な食材を選んだり、酸味や香辛料で味付けの工夫をしましょう。
食品別カロリー・塩分目安表
「食品別カロリー・塩分目安表」が拡大でご覧になれます。
※料理のデータは素材や調理によって異なりますのであくまでも目安値としてご利用下さい。
減塩の方法
塩分のとり過ぎは、むくみや血圧の上昇につながります。 献立・調理法・食品の選び方の工夫をし、減塩を心掛けましょう。
メニューの塩分比較
メニューの工夫で塩分を減らすことができます!
塩分を控えるための9か条
- 天然のだしを生かす
- 香りの野菜や香辛料を利用する
- 酢や柑橘類など酸味を生かす
- カリウム(野菜・果物)の多い食品を増やす
- 魚や肉は漬け込まず、表面に味をつける
- 麺類の汁は残す
- 調味料は「かけて食べる」より「つけて食べる」
- 出し割り醤油・減塩醤油を上手に使う
- 調味料はなるべく計量する
調味料の塩分量
塩 | 小1杯 | 5g |
醤油 | 小1杯 | 1g |
減塩醤油 | 小1杯 | 0.5g |
辛みそ | 小2杯(12g) | 1.5g |
甘みそ | 小2杯(12g) | 0.7g |
減塩みそ | 小1杯 | 0.4g |
中濃ソース | 大1杯(16g) | 1g |
ケチャップ | 大1杯(18g) | 0.6g |
固形スープ | 1個(4g) | 2.3g |
だしの素 | 小1杯(4g) | 1.2g |
中華だし | 小1杯 | 1.8g |
ポン酢醤油 | 小1杯 | 0.5g |
オイスターソース | 小1杯 | 0.4g |
ドレッシング(フレンチ) | 小1杯 | 0.2g |
ドレッシング(オイル) | 小1杯 | 0.4g |
カレールー | 1かけ | 2.1g |
糖尿病の食事
血糖コントロールをよくするために、決められた1日の食事量(指示エネルギー量)を 守り、朝食・昼食・夕食で均等にとるようにします。
特別な食事があるわけではありません。いわゆる「健康食」です。 糖尿病でない方も生活習慣を予防するためにも利用しても効果的ですので、ご家族で実施してみましょう。
食事のとり方
主食・主菜・副菜2品を毎食揃えます。
主食:主にごはん・パン・麺類を使った料理
多くとりすぎれば肥満につながります。 不足すると体を動かすパワーが出なかったり、痩せたりします。
主菜:主に肉・魚介類・卵・大豆を使った料理
肉・魚は、1日1人分60~100gが目安です。 卵は1日1個まで。
副菜2品:野菜・芋・海藻・キノコ類を使った料理
1日350g以上、欠かさずとります。
果物
朝食・昼食の食後に少し。
牛乳・乳製品
間食コップ1杯。
メタボリックシンドロームの食事
判断基準
内臓脂肪型肥満に以下の(高血糖・脂質異常・高血圧)2項目以上該当する場合、 メタボリックシンドロームといいます。
内臓脂肪型肥満の原因
不適切な食生活
高脂肪食・高カロリー食
野菜摂取量の減少(昭和21年 357g摂取 → 平成17年 279.8g摂取)
運動不足
摂取したエネルギーに対して、消費できない余分なエネルギーが脂肪として体内に蓄積されてしまいます。
内臓脂肪を減らす食事のポイント(肥満解消の第一歩)
無理なく1日に100kcal減らしましょう!
腹囲1cm=約1kgの内臓脂肪
約7000kcal消費が必要
1日100kcal減らし、70日(10週)で1cmを減らそう!
100kcal減らすには…
以下を参考に1つ選んで減量にチャレンジしてみましょう!
食品 |
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運動 |
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